都市フォント構想を練り上げていくことと平行して、現在の都市空間における文字について少しづつ調査を始めています。2009年1月16日に横浜市で行った現地調査の模様を前後半に分けてアップロードします。

当日の調査は横浜駅周辺、みなとみらい線沿線のエリアを中心に行いました。前半となる今回は屋外の案内サインを中心にレポートします。

1. 横浜駅出口の案内サイン。和文には新ゴ、欧文にはRotisが使われている。

2. ランドマークタワー下の案内サイン。和文にリョービゴシック、欧文にFrutigerが使われている。

3. 馬車道駅出口の案内サイン。和文にはヒラギノ角ゴシック、欧文にはFrutigerが使われている。

4. 開講広場前の案内サイン。和文にはリョービゴシック、欧文にはFrutiger(一部別の書体が使われているものの)が使われている。

5. 大桟橋デッキの案内サイン。和文には新ゴ、欧文にはHelveticaが使われている。

6. 赤レンガ倉庫入り口の案内サイン。欧文で使われているGaramondが映える。

おまけ:赤レンガ倉庫の広場から大桟橋見ると旅客船が停泊中。時折響く汽笛の音も加わって港町横浜を象徴しているような景色だった。

1.— 4.の案内サインに使われている書体は微妙に違うものの、近いトーンで統一されています。サイン本体のディテールや色彩がエリアによって異なるのは地区の個性や特徴を反映したり、地区の景観を考慮していることが伺えます。狭いエリアによって異なった個性を持つ横浜市ならではの案内サインだなと感じました。

後半は駅構内の案内サインについてまとめたものをレポートします。

Hideyo Ryoken